集中講座シリーズ:ダライ・ラマの科学と哲学

クンチョック・シタル師からのメッセージ

 『インドの仏教古典に於ける科学と哲学』(Science and Philosophy in the Indian Buddhist Classics)全4巻シリーズは、ダライ・ラマ法王御自身が発案され、法王の全面的かつ細心の指揮のもとで長い年月をかけてチベット人ゲシェー(仏教博士)・仏教学者たちのチームによって編纂されました。現在、各国語への翻訳が進められており、英語版は第2巻まで刊行されています。
 全4巻に於いて、インド仏教の伝統と哲学に基づき、チベット大蔵経(カンギュル/テンギュル)から根拠や証拠を引用して、仏教に於ける心と宇宙に関する重要な内容が示されています。
 第2巻は心に関する内容であり、「仏教の心理学」と言えるものです。心の性質、働き、集中力などや、心の対象について、さらには心と心の対象との間の反応などが取り上げられています。また、究極的な真理(勝義諦)を理解するための仏教の論理的方法も取り扱っており、論理的根拠と瞑想への応用も示されています。
 このシリーズを通じて、仏教の実践修行の内容を学ぶことは、私たちにとっても非常に価値があります。今回、仏教に於ける心についての第2巻から学び始めたいと思います。

◎ 参考:法王御臨席の第2巻出版記念式典の様子を、こちらから御覧になれます(ダライ・ラマ法王庁公式サイト日本語版より

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